斜里町「しれとこ100平方メートル運動」最後の対象土地を11月9日取得、33年目

2010-11-13

世界遺産(自然遺産)となった「知床」の生態系再生・保全活動の経緯を以下に簡単に紹介します。
(一つのサステイナビリティの追究・実践活動)

「知床:世界遺産(自然遺産)」
2005年(H17)7月登録
知床は、世界遺産登録基準の下記2項(9及び10)を満足するものとして登録された。
  (9)陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある
     重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
  (10)生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。
    これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の
    生息地などが含まれる
知床世界遺産登録地域
  「知床半島の中央部から先端までの陸地と周辺海域」と表現。
  すなわち、陸・川・海のつながりにおける生態系(生物相・食物連鎖系等)が対象。
  地図は、下記URLの右上緑字のリンク先「知床世界遺産」のEnglish標記リンク先に掲載。

「しれとこ100平方メートル運動」・・・しれとこの夢を買う
 1977年(S52) 斜里町による知床自然保護を目的とする土地の町有化のための寄付金募集活動
 1997年(H09) 寄付総額5億2千万円の目標を3月に達成(延べ4万9,024人)
 2010年(H22) 11月9日、33年目に保全対象土地約471haのうちの最後の約12haを取得・完了

「100平方メートル運動の森・トラスト」・・・100年、200年先の夢
1997年(H09)6月スタート
 ・土地取得募金達成後の100年、200年先を目指す知床自然再生・保全活動
 ・原生林再生・生物相復元・人と森との交流を目的とする参加型募金
 ・2010(H22)3月末現在、寄付総額約2億3千9百万円(約1万4千件)

「財団法人 知床財団」・・・知床の自然保全活動の実質母体
 ・1988年(S63)、斜里町・羅臼町の二町によって「しれとこ管理財団(現:知床財団)」を設立。
 ・上記トラスト運動の「森づくり日誌」や業務報告(活動内容)等が財団のホームページで閲覧できます。
 ・活動のための収入確保の一環として、個人会員、法人会員及び寄付の募集を行っています。

下記URL:「100平方メートル運動の森・トラスト」(斜里町役場 環境保全課 自然保護係)のホームページ